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どうせダメだ、ありえない

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どうせダメだ、ありえない

どうせダメだ、ありえない

2026/07/29

「どうせダメだ」「ありえない」——そんな言葉が口から出た瞬間、実はその出来事そのものを見ているのではなく、自分がかけたフィルター越しの景色を見ていることが多い。

過去の意味づけで、今が変わる。そして過去の意味づけは自分次第。

 

というのを、実際の例で考えてみたいと思います。

例えば、新しい取引先との商談を控えているとする。過去に一度、似たような場面で断られた経験があると、頭のどこかで「今回もどうせダメだろう」という声が響き始める。相手がまだ何も言っていないのに、こちらの表情はすでに硬くなり、声のトーンも少し引いてしまう。そして結果として、本来なら成立したかもしれない商談が、微妙な空気のずれによって流れてしまう。これは相手が悪いのではなく、自分がかけたフィルターが現実を先取りして形づくってしまった、という側面が大きい。

 

家庭の中でも同じことが起きる。子どもに何度言っても片付けをしない、という経験が続くと、「この子はどうせ言っても聞かない」というフィルターが定着する。すると、次に子どもが片付けを始めようとした瞬間さえ、その芽を見逃してしまう。フィルターは、都合の良い情報だけを拾い、都合の悪い可能性を最初から視界の外に追い出してしまう性質を持っている。

 

量子力学の世界では、観測という行為そのものが対象のあり方に影響を与えるという考え方がある。

人の意識も同じで、「どうせ」という前提を持って世界を観測した瞬間、その前提に沿うような出来事だけが拾い上げられ、強化されていく。フィルターは現実を映す鏡ではなく、現実を選び取るレンズなのだと言える。

 

だからこそ、まず大切なのは、「どうせダメだ」という感情が湧いたときに、それを事実だと信じ込まずに、「これは自分が過去の経験から作ったフィルターかもしれない」と一歩引いて眺めてみることです。感情そのものを否定する必要はない。ただ、その感情が見せている景色が、唯一の現実ではないと知っておくだけで、次の選択の余地が生まれる。

 

フィルターは無意識のうちに積み重なっていくものなので、自分一人で気づくのは簡単ではないこともあります。もしその重さを感じているなら、安東成道に相談してみてね。

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