成健研究所

「陰謀論、不平等、裏側の真実。その"知りたい"の正体とは」4部作~其の4~

お問い合わせはこちら

「陰謀論、不平等、裏側の真実。その"知りたい"の正体とは」4部作~其の4~

「陰謀論、不平等、裏側の真実。その"知りたい"の正体とは」4部作~其の4~

2026/08/30

「世界を理解したい」から「自分の人生を自分で選びたい」へ

 

ここまで、三つの記事を通して、一つのことを一緒に見てきた。

「知りたい」という気持ちには、健全な探究と、不安からの探索という、二つの違う動きがあること。

自分の中で、今どちらが強く出ているかを、セルフチェックで振り返ってみたこと。

そして、「世の中の裏側を知りたい」「不平等を正したい」といった気持ちの奥には、安心・自己防衛・正義感・意味づけといった、さまざまな心理的欲求が隠れていること。

 

最後のこの記事では、これまでの話を、「自分軸」というテーマにつなげていきたい。

 

どれだけ知っても、世界のすべては分からない

 

まず、はっきりさせておきたい事実がある。

どれだけ情報を集めても、世界のすべてを理解することはできない。

これは、能力の問題ではない。 世界そのものが、一人の人間が把握しきれるようには、できていないからだ。

 

だからこそ、「真実をすべて知ること」をゴールにしてしまうと、そのゴールには、永遠にたどり着けない。 調べても、調べても、次の疑問が出てくる。 それは当然のことで、あなたの探し方が足りないからではない。

 

知ることだけでは、不安は消えない

 

これまで見てきたように、「知りたい」という気持ちの奥には、不安や、自己防衛や、意味づけへの欲求がある。

けれど、情報を追加することで、その根っこにある不安が完全になくなることは、実は少ない。 不安の正体が「情報不足」ではなく、「分からない状態そのものへの耐性」にある場合、情報をどれだけ足しても、根本的な解決にはならないからだ。

 

これは、悲観的な話ではない。 むしろ、ここに気づけると、少し楽になれる。

「知れば知るほど安心できるはず」という前提を手放すと、情報を追い続けること自体から、少し自由になれる。

 

コントロールできないものと、できるもの

 

世界を完全にコントロールすることは、誰にもできない。 社会の仕組みも、他人の考えも、これから起きる出来事も、自分の思い通りにはならない。

けれど、コントロールできるものが、一つだけある。

 

それは、自分がどう認識し、どう解釈し、どう選択するか、ということだ。

同じ出来事を見ても、人によって受け取り方は違う。 同じ情報に触れても、そこから何を大切だと感じるかは、人によって違う。

世界そのものは変えられなくても、自分がその世界とどう向き合うかは、自分で選べる。

 

「他人軸」と「自分軸」

 

ここで、二つの軸を対比させて考えてみたい。

 

「他人軸」というのは、こういう状態を指す。

世の中がこう言っているから。 誰かがこう言っているから。 この情報が正しいと言われているから。 みんながそうしているから。

判断の根拠が、常に自分の外側にある状態だ。

 

一方、「自分軸」というのは、こういう状態を指す。

私はどう感じているのか。 私は何を大切にしたいのか。 私は何を根拠に判断するのか。 私はどう生きたいのか。

判断の根拠が、自分の内側にある状態だ。

 

大事なことなので、もう一度言っておきたい。

自分軸とは、自分の考えを絶対視することでも、他人の意見をすべて否定することでもない。

いろいろな情報や意見を知ったうえで、最終的にどう考え、どう選択するのかを、自分で決めること。 それが、自分軸ということだ。

 

世界の真実を知ることから、自分の生き方を選ぶことへ

 

ここまでの話を、もう一度たどってみたい。

世の中の裏側を知りたいと思う。 その奥には、安心したい、騙されたくない、自分を守りたい、正しい世界にしたい、自分の存在を確かめたいといった欲求があるかもしれない。

 

そして最終的には、「自分の人生を、自分で決めたい」という願いに行き着く。

だとすれば、遠回りに見えて、実は一番の近道は、世界の真実をすべて追い続けることではなく、自分がどう生きるかを、自分で選んでいくことなのだと思う。

 

世界の裏側を知りたいと思うことは、決して悪いことではない。 疑問を持つことも、探究し続けることも、人間にとって、とても自然なことだ。

ただ、もし「すべてを知らなければ安心できない」という状態になっているのなら、一度、立ち止まってみてほしい。

 

「私は何を知りたいのか」ではなく、 「私はなぜ、それを知りたいのか」。

 

その問いの先に、安心したい、騙されたくない、自分を守りたい、正しい世界にしたい、自分の存在を確かめたい、自分の人生を自分で決めたい、という、より深い願いが見えてくるかもしれない。

 

「世界の真実をすべて知ること」から、 「自分はどう生きるのかを、自分で選ぶこと」へ。

そこに、自分軸で生きるということの本質があるのだと思う。

 


内省の質問

  •  
  • 今の自分は、「他人軸」と「自分軸」、どちらの割合が大きいと感じますか。
  •  
  • 「私はどう生きたいのか」と聞かれたら、今、どんな言葉が浮かびますか。
  •  
  • この4部を通して、自分の中で一番印象に残った問いは、どれでしたか。

----------------------------------------------------------------------
成健研究所
茨城県水戸市元吉田町913番地1
電話番号:090-3147-0770


水戸市でメンタルの不調に対応

----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。