「昔はよかった」が、恋を遠ざける
2026/08/01
年齢を重ねると、ついつい出てしまう言葉がある。
「昔はこうだった」「若い頃はもっとすごかった」。
特に、心惹かれる若い男性や女性を前にしたとき、この言葉は無意識にこぼれ出てしまう。自分を大きく見せたい。すごいと思われたい。その気持ちが、過去の栄光という形で口をついて出てくる。
でも、これは実はとても敬遠されてしまう話題だ。
目の前の相手は、今のあなたと向き合っている。なのに語られるのは、もういない過去のあなただ。相手からすれば、今のあなたを見てもらえていない感覚が残る。過去の武勇伝を聞かされるたび、静かに距離を取りたくなる。それが正直なところだろう。
過去を語ることは、今への不満の表れ
「昔はどうだった」という言葉が出てくるとき、実はそこには一つの真実が隠れている。
それは、今の自分に満足できていないということ。
充足していれば、わざわざ過去を持ち出す必要はない。今のままで十分だと思えていれば、語るべきは今の話になる。今日あった出来事、今取り組んでいること、今感じていること。それで会話は十分に成り立つ。
過去の栄光に頼ってしまうのは、今の自分だけでは足りないと、心のどこかで感じているからだ。
今が満たされていない。それを埋めるために、過去の輝きを持ち出してしまう。
今の自分も、一つの出来事にすぎない
今どんな自分であるか。それも一つの出来事にすぎない。
収入が今どうであるか。見た目が今どうであるか。地位や肩書きが今どうであるか。これらはすべて、起きている出来事の一つでしかない。
その出来事をどう捉えるかは、自分のフィルターによる。
「今の自分には何もない」と捉えるフィルターを通せば、過去にすがりたくなる。「今の自分でも十分だ」と捉えるフィルターを通せば、過去を持ち出す必要すらなくなる。
出来事そのものに、良いも悪いもない。それをどう意味づけするかが、すべてを決めている。
過去の意味づけで、今が変わる。そして過去の意味づけは自分次第。
これは、今の自分の意味づけにも、まったく同じことが言える。
フィルターを変えれば、関係も変わる
もし今、恋をしていて、その相手との会話でつい昔話をしてしまう自分に気づいたなら。それは責めることではなく、気づくチャンスだ。
自分がどんなフィルターで今の自分を見ているのか。そこに目を向けてみてほしい。
今のあなたにしか語れない話がある。今のあなたが感じていること、今のあなたが大切にしていること、今のあなたが向かっている方向。それを語れる人は、過去に頼らなくても、ちゃんと魅力的でいられる。
過去の栄光ではなく、今のフィルターを整える。それだけで、目の前の相手との時間の質が、静かに変わっていく。
一人で抱え込まずに、安東成道に相談してみてね。
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